昨日のトレーニングで6年生や中学生たちに伝えましたが
体格差はどうしても起こりえる問題であり
この年代はそこが顕著に表れてきます。
だからと言って体格やパワーだけでサッカーはしません。
当然、そこに優位性を持てるくらいであれば良いでしょう。
しかし、そこは現実を見なければいけませんし、「すぐには解決しない」問題です。
では、その要素を上回るために必要なことは?
「スピード」
「スキャン」
「スキル」
なんです。
そう
これは、セルティックが我々に伝えていたことです。
「スピード」=走るスピードはもちろん
攻撃ではパススピード、プレースピード・テンポ、シュートスピードなど
守備ではスライドのスピード、寄せるスピード、出足など
要は、プレーに関わる全てのスピードを相手よりはるかに上げないと体格の大きい相手に対して上回れない。
そして、その「スピード」をより上げるために必要なことは
「予測」すること。
「未来を描き、先回り」することです。
その為には「スキャン」しなければ先は見通せないということ。
「未来を描けない」ということです。
大谷翔平選手のマンダラチャートのように、「先見の明」と言われる
先を見通す力、それを実現する力を身につけるから未来が誰よりも力強く、早く
そして、誰も成し遂げたことのない「神の領域」に到達できるんです。
それをプレーで示すだけ。
その為には「サッカーの基礎・基本」そのベースを身につけることはもちろん、そのベースをはるかに上げていく作業が必要です。
そもそも、そのスポーツの基礎・基本ができていないと先を見通せないどころか、実現する力は身に付きません。
1+1を理解できなくて2+2はわかりませんからね。
そして、その先を見通す力、未来を現実にする力を備えたうえで
さらにスピードを増した後にやらなければいけない作業は
「スキル」です。
この中でのスキルは技術的な要素も入ります。
スピードを最大限に上げたらそれをコントロールする技術
サッカーでいえばボールをコントロールする技術がはるかに難しくなってきます。
車の運転など、スピードが最大限に上がった物をコントロールすることは難しいことは
日常生活で皆さん理解できますよね。
でも、体格やパワーを上回るためには絶対に必要なことです。
車で言えばF1やバイクなどのプロスポーツ
競馬や競輪、ボートレースだって命がけで物を操作しながら
コンマ何秒にこだわって、速さと正確性を競っています。
それをサッカーでもやらなければいけません。
私が高卒からプロの世界に入ったとき
何が1番衝撃を受けたかといえば
プロの選手たちが打ってくるシュートスピードとそれをコントロールするテクニック
打つタイミングを速めたり遅くしたり、トップスピードの中でそれを表現するテクニックに衝撃を受けました。
「トップの高校生とプロでこれだけ違うのか」と。
言ったら、高校生のシュートは「スロー」に見えてしまうくらい違いがあります。
プロのシュートに慣れるのに私は2~3年かかりました。
それだけ凄いんです。
これは、プロの世界に入ったGKなら誰しも通る道であり「最初の高い壁」です。
フィールドプレーヤで言えば
「プレースピード」「パススピード」
それを正確に止める・蹴る・運ぶテクニックに衝撃を受けるはずです。
私がプロの時は、50cmパスがずれたらチームメイトに怒られました。
それは「雑になればチームとしてのプレースピードが落ちるから」です。
プレースピードを落とせば相手に優位性を作られ、攻めれない・守れない・ボールを失う・ゴールを奪われることに直結するからです。
車でも事故を起こせば、警察を呼んだり、交通整理をしたり、事情聴取したりと
目的地まで時間がかかりすぎてしまうどころか
大きい事故であれば廃車になり、目的地に着くことすらできないということになります。
それと一緒です。
パスミス・ドリブルミスによってボールロストすることは「事故」です。
その事故を無くしていかなければいけない。
そして、相手にぶつけられない、寄せられないくらい「速く」「正確に」ボールを動かす、回す、チームとして保持する
そして「ゴールへ向かう」ことが必要であり
グラッソの選手たちが身につけなければいけないスキルです。
今も過去でも日々取り組んでいることで
先日の試合はそれを表現できていましたが、日本のトップレベルや世界のトップレベルは
そのサッカーをすることがほとんどであり、その取り組み、プレーが全てです。
それは海外サッカー、J1の試合など映像で見たら明らかなことです。
先日のセルティック日本ツアーの前日練習とプレーシーズンマッチを見に行った選手たちはそれを肌で目で身体で見てきて
感じてきたはずです。
日本のトップ・世界のトップはとてつもなく速く・正確なんです。
それをこだわって意識して訓練する、練習することが
次への勝利への道です。
決して楽な作業ではないし、大変な作業になります。
でも、身につけたら凄いことになります。
そして、それらを身につけたうえで今取り組んでいる「身体能力」を向上させて
それらの要素をより引き立たせる能力を身につけたら
「無双」になり「無敵」になります。
それは松木選手時代の青森山田高校がそれを教えてくれて
今のマンチェスターシティがそれを表現しています。
だからこそ、そこに「挑戦する」「チャレンジする」ことが大切だと思います。
君たちが大事にしなければいけないのは
「将来」「未来」であり
その為に「今」を生きているし、自分やチームメイト、サッカーと向き合って「全力で」「真剣に」「本気で」
取り組んでいるんです。
いよいよ全日シード決定戦も組み合わせが決まり
学童リーグ戦があり、県大会代表決定戦があり
全日モードになり、学童予選モードになります。
中学生は今週末にU-15フットサルがあって
新チームの始動となります。
ここからが勝負です。
こだわって取り組みましょう。