ミュラーが日本代表を称賛、実力差認める「日本は世界トップ10」
今回のナショナルインターマッチウイークにて
日本代表がW杯で勝利したドイツ代表に「完全アウエー」で4-1の完勝
ドイツはW杯で初戦で日本に1-2で敗れて
グループステージ敗退とW杯優勝2回の強豪国が史上初の敗退と言うことで
「屈辱」を強く感じながら今回の「リベンジマッチ」
ここで勝たないとメンツが丸つぶれになる上に
フリック監督解任にもなりかねない超重要な試合。
それは100%ではなく「200%」で準備をして相当な意気込み・気迫で臨んできたと容易に推測できます。
しかし
蓋を開けてみれば4-1の「倍返し」
おかげでフリック監督解任です。
このマッチメイクをした日本代表・日本サッカー協会は最善の判断をしたし
「勝てる自信」がなければマッチメイクしないし
この試合が「ベスト8の壁」だけではなく
「世界NO.1」になるための重要な試合の位置づけをしたであろう今回のマッチメイクは
「大成功」に終わった。
そして、昨日の国際親善試合もトルコ代表に4-2の勝利
日本に倍返しされて監督も解任され、意気消沈のドイツだったが
カタールW杯準優勝国、前回W杯優勝国のフランスに2-1で勝利
結果、尚のこと日本代表のこの2勝の「価値」が格段に増すことになりました。
ドイツ代表のレジェンド ミュラー選手も言っていたが
これで、日本代表は「世界のトップ10入り」を果たすことになる。
こんな小さな島国、日本がついに世界のトップ10入りです。
この現実を日本サッカーに携わっている指導者・選手・保護者は理解しなければならない。
「世界のトップ10」に入っている国の育成年代は
遊びでサッカーをやっていません。
常に全力であり真剣であり「本気」で取り組んでいます。
それは私がスペインに行って強く感じたこと。
老若男女
誰もがサッカーの試合をテレビで、スタジアムでかじりつくように見ています。
そして「人生を懸けた」かのように応援し、その刺激を自分たちに活かしています。
選手は自分や家族を幸せにする
ために
親は息子・娘のために
祖母・祖父は孫のために
「必死に」練習し、応援し、サポートしています。
世界のトップ10に入ると言うことは
それなりのことに取り組んで行かなければ
そのイスはすぐに明け渡すこととなり
世界NO.1も実現できない。
その為に私は毎年スペインに行って指導者として、サッカー脳や指導論を常にアップデートしながら
世界の優秀な選手・チームの試合、プレー、取り組みを見てきて
肌で感じてきています。
そして、一昨日セルティックのボス、ケビンからLINEが来て
今回セルティックサマーキャンプでファイナルMVPに選ばれたグラッソの7名と共に
私も来年2月~3月にかけてスコットランド・セルティックに行くこととなりました。
ケビンから
「阿部サンも遠征スタッフリストに入っているよ。何故かって?ファイナルMVPに選ばれた選手のほとんどがあなたのチームからだから当然でしょ!」(ファイナルMVP12名のうち、7名がグラッソの選手)
それはありがたい話だし、スペインとはまた違った世界の名門チームの取り組みなどを見て体感できるのは
本当に指導者冥利に尽きる。
楽しみでしかない。
来年からのグラッソFCとセルティックとの提携
グラッソFCがセルティックの傘下になると言うことで
スコットランドでもグラッソの選手情報は管理されることになる。
「選手カルテ」を管理して育成のサポートをしていただくことになる。
やれることが増え、選手達には「世界への可能性」を広げられることになるので、楽しみである。
今、日本代表で闘っている選手達は、言葉の通り
「日本を代表して闘っている」選手達。
日本サッカー界に携わっている我々を代表して闘っている。
今、日本代表選手達がここまで力を身につけたのは
「今」があるからだけではない。
育成年代で誰よりも努力して
誰よりも諦めずに、信念を持って
粘り強く自分と向き合って
「真剣に」「本気で」「全力で」毎日を取り組んできた少年時代があったからこそ
「今」がある。
久保選手もインタビューで言っていた。
「皆がゲームしたり友達と遊んだり旅行したりとしているときにも僕はサッカーだった」と。
それだけの「覚悟」を持って「目標」に向かって取り組んできたからこそである。
そして日本サッカー協会が掲げる目標
「2030年までにW杯で優勝する」
その目標を叶えるのは
今の育成年代の選手達です。
下は上を見習い、真似をし、乗り越える
これは団体競技でも、兄弟でも言えることです。
今、育成年代で頑張っている君たちが「世界NO.1」を取る世代です。
その為に高い目標を掲げ
「W杯で優勝する」という強い目標を持って取り組んでくれる選手が
1人でも多くなってくれることを私は期待しています。