今回も第二弾
ワカタケのブログを引用します
小さい頃から天才と持て囃されたりすると
子供は凄く将来苦労します。
小さい頃はどうしても親が子供に教え込めば
それなりの差が生まれやすく“天才“といえる選手が作られやすい。
ただ問題はそう言われた子達が天才でないことを歳が上がるにつれて思い知らされた時にプライドが邪魔して謙虚になることが難しい。
自分のことを上手いと勘違いしたり
自分は特別だと思ったり。
小さい頃の天才は周りから頼られ
チームの中心。
自分のミスを周りのせいにすることで自分を誤魔化しながらプレーしても周りから責められることはありません。
そうなると成長しにくく誰かのせいにする癖がついてしまい結果、現実を直視出来ません。
選手は大きくなると身体能力が間違いなく関わってきます。
スピードが速かった選手はスピードで抜けなくなるし、
パワーでプレーしていた選手はあっという間にパワーで勝てなくなります。
ただそうなってから自分なりの何かを磨き初めてからでは遅く、小さい頃にそれを気付くことがまず大事で
そしてそれを気づく環境こそ親が作ってあげなければいけないものだと思います。
褒めることはもちろん大事ですが、
周りと比較したり周りをけなしたりしながら自分の子を持ち上げれば子はどうしても勘違いしてしまいます。
そうすると自分のことを上手いと勘違いしながら育ってしまう。
年齢が上がり外に出て初めて
自分が小さな世界にいたことに気付かされて
そこから急速に頑張ろうと思うんですが、
その何年も前に謙虚な努力をする習慣が出来ればもっともっとチャンスは広がります。
今の自分は自分自身が作り上げたものだけは忘れないで下さい。
本当に凄い選手は周りが引っ張り上げます。
自分から宣伝したり自分から発信する選手はいません。
じっくり耐えて
日々謙虚に努力。
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幸い、グラッソにそういう選手は今のところいませんが
それは「上のレベルに合わせて」指導しているから。
もちろん、技術スキルの基礎・基本はどの年代も一緒だからそこは強く求めている。
しかし、言いたいのは「意識や取り組み、考え方のレベル」
幼児だから
低学年だから
そのレベルに合わせることはグラッソは絶対にしない。
3年上のレベルに合わせているイメージを持ってもらえればいいかな。
小さい年代の選手だからと言って
仕方ないで終わらせたらそれは大人が「限界」を作っている。
子供は「無限」
そう、無限の可能性を秘めてるのに、大人がそれを邪魔してはいけない。
だから、幼児だろうが低学年だろうが
本来、高学年や中学生に求めていることを求めている。
だから「勘違い」しにくい。
高学年は中学生や高校生レベルに
中学生は高校生やできる選手はプロレベルに
常に「上」を意識させて指導していかないと
狭い空間で「天才」と言われても
上には上がいるからね。
それは私が現役時代、学生時代にめちゃくちゃ感じたこと。
ナショナルトレセンや全国大会、国際大会で肌で感じたこと。
小学生時代に、チームメイトのシュートが自分の練習にならなくて
自分では解決できずに悔しくてトイレに籠って泣いていたときも
コーチがシュートをいつも打ってくれた。
だから「成長」できた。
「能力」を引き上げることができた。
普通なら大人のシュートを受けたら怪我するとか
危ないとか言われるけど
そんなの全く思わなかった。
むしろ「楽しかった」
上を目指すことがこんなに楽しいんだってその時に培われた。
その時の感覚をベースに
グラッソに落とし込んでいる。
だから、皆成長してくれている。
まだまだ成長できる。
可能性は「無限」
【大事なのは、勝ったときや成功したときにもさらにその上を目指すことができるかどうか】
【成績だけでなく取り組む姿勢が真摯で、皆に尊敬される人格を備えているから神様が味方してくれる】
By 野村克也