先週末日曜日に福岡での大会に助っ人で参加していた、たいが(2年)
たいがが通っている福岡のスクールチームで参加でしたが
見事、優勝したみたいで
たいがは大会通算9ゴールを決めて優勝に貢献してくれたようです。
お母さんからの報告で
いつもは上のカテゴリーで練習させていただいてるのですが今回は同年代のカップ戦だったので初めて会った子がほとんどだったんですがすぐ馴染んで
指示出したり引っ張っていってました!
あるお母さんにたいがの試合を見て、とても感激しました!凄かったです!感動しました!と言ってもらってこれからも一生懸命頑張って欲しいなと思いました!
いつも通りグラッソでしてることが出来てたので良かったと思います!
と、評価してくださいました。
前にもブログにて書きましたが
たいがのこの結果は「必然」
なぜなら、彼は誰よりも努力しているから。
努力という言葉が一番似合う選手かもしれない。
去年6月くらいにグラッソに入団してきたころは
たしかにずば抜けた技術力とフィジカル力があったんですが
サッカーの理解・知識と基礎・基本がまだまだだなと思っていました。
彼は「本能」だけでサッカーをしていた感じでした。
たしかに本能はここぞと言うときに必ず必要となる重要な要素。
しかし、サッカーの理解・知識や基礎・基本を身につけなかったら
どこかで必ず壁にぶち当たり
挫折して解決できずに埋もれた才能で終わってしまう。
私もサッカー歴30年、指導歴16年目
沢山のサッカー選手
トップレベルから一番下まで
幼児・ジュニア・ジュニアユース・高校・大学・社会人
全てのカテゴリーでプレーし、指導してきました。
残念ながら、そんな選手達を沢山見てきました。
凄い才能があるのに
それを活かす基礎・基本・人間性・メンタリティが無かったことによって
消えてしまった選手達を見てきました。
だからこそ思う。
「小さい年代から指導していくことで豊かなキャリアに繋がる」ことを。
親御さんもその「基礎・基本」のところ、環境面と指導面の良さを感じてグラッソへの入団を決めたことでしょう。
本能から「考える」ことを意識させることによって
伸び悩む時期が必ず来るんです。
たいがも一時期伸び悩み、迷いながらプレーしていた時期がありました。
声も出ない時期もありました。
それは「低い安定から高い安定を得るために1度自分をぶち壊しているから」
今までできたはずのものができなくなるんです。
だから当然「リスク」があります。
そこで思い悩んで、メンタルが落ちて、立ち直れない状況にもなりかねないからです。
私も選手時代に経験し、体験しました。
しかし、「挫折している自分」や「不安」と向き合って
もがいて苦しんで
痛みを覚えて
それでも何とか必死にしがみついて得たものは一生自分のものです。
筋肉痛と一緒です。
一度、筋繊維をトレーニングによってぶち壊し
超回復を経て、以前より強い筋肉になる。
皮膚も一緒。
人間の身体はそうできています。
だから、サッカーにおいては脳や心も一緒。
考え方やプレーの方法、取り組み方、意識などを1度ぶち壊し
学び・構築し、磨くのです。
そうして乗り越えた先に新たな自分と出会えて
「成長」を実感して、「自信」を得るんです。
そこから逃げてしまったら、逃げる癖がついてしまう。
頑張ることをしなくなる。
=何も達成できなくなり、自暴自棄になってしまう。
それで豊かなキャリアを築けるでしょうか?
無理です。
しかし、彼はそれを乗り越えて
自信をつけて、勇気を持って
何事にも積極的に取り組むようになりました。
そこからの彼は素晴らしい成長を遂げています。
グラッソでは4年生の試合の中心選手
5年生の試合でも活躍できる。
個人ではトレセンに選ばれたり、ドリームスクールに選ばれたり
今回のようにどこに行っても結果と成果を出して
それでも、彼は謙虚に
決して王様になることもなく
チームメイトとコミュニケーションを自分から取って
体験生が来たら丁寧に自分のことを後回しにしてその子のことを考えて教えてくれる。
トレセンでも、ドリームスクールでも誰よりも1番声を出して
プレーで表現できている。
そして、今回のように
初めてのチームメイト達とも会話が自分から出来て
自分を知ってもらい、味方の選手達を知る作業も出来て
彼らの良さを引き出し
自分の良さを出して、チームメイト達だ出させてくれる。
「リーダーシップ」も凄い高いレベルで兼ね備えている。
これが出来るのはグラッソの選手達の中でもたいががダントツです。
私がそれを見ていますから。
だから、結果が出るのは「必然」
そういう姿勢が皆から評価されて
愛される選手、応援してもらえる選手になれる。
サッカー選手は評価と結果が全て。
そこに行き着くまでのプロセスは超重要。
機械が評価しない。
「人」が評価する。
人が人を呼び、人から尊敬される
選手・人が評価し、選手・人としての価値を上げる
これが人間や動物など生き物の習性であり、原理原則。
今回のように
人を感激させることができる
感動してくれる「力」がある。
選手・人を引きつけるもの(武器)を持っている。
それがたいが
皆にもぜひ参考にしてほしいし
たいがもこれからも自分をさらに高めて
「唯一無二」の存在になってほしい。
そして、たいがは「大琥」と書いてたいが
ピッチ外やピッチ内のまとまりでは今までのような人間性を出しながら
ピッチ内での戦う場面「戦場」では
字のごとく「タイガー」になってほしい。