次は輝けみらいカップについて
5月28日に久留米の西部防災公園にてカップ戦が行われました。
5人制で11チームが参加だったんですが、1チームがコロナの影響で急遽参加できなくなり
大会本部から
「グラッソさん、2チームでお願いできませんか?」
ということで、AとBに分かれて参加することに
引率が私一人なので審判もしなきゃいけないので、負担は倍になるんですが、選手たちの試合時間が増えるのであれば
運営が可能であれば2チームでという判断に
まずはBチーム
このチームは幼児~1年生とスクールコースのメンバーが主体
初戦のプライドさんは福岡でも強豪チーム
前半に3失点しましたが、後半にとうま(1年)がゴールを決めましたが、1-4の敗戦
2戦目は北九州のレガングさん
こことは互角の展開で戦いましたが、1-1のドロー
3戦目が箱崎ジュニアさん
ここも強豪チーム
今津カップでも対戦させていただきました。
じゅうき(2年)の生涯初ゴールで1点を奪いましたが、惜しくも1-2の敗戦
1分け2敗で下位リーグに
次はAチーム
Aチームは2年生が主体
初戦は地元佐賀の江北少年さん
前半に3点、後半にも3点の6-0で快勝!
たいが(2年)けんしん(1年)が1得点
はると(2年)とみなと(1年)が2得点
次は福岡のブリシャールA
前半に5点を奪って6-1の快勝!
はると、たいが、はるとの得点にけんしんがハットトリック
3戦目は福岡のサンプエンテスさん
前半に5得点、後半にも5得点で10-0の快勝!
たいが4得点にけんしん6得点
このコンビは中々です(笑)
予選3連勝で決勝トーナメント進出
ここで、午後までの休息中に
あることが。
大会前に
「ボール遊びはしてはいけない」
と選手たちに約束しました。
それは、1日いっぱいの長丁場
体力を回復させて試合で最高のパフォーマンスでプレーすることを目的としたからの決め事でした。
それは、スペインに行って感じたことです。
リーガの強豪クラブの選手たちは
試合の合間に全くボール遊びをしていませんでした。
日本なら合間にボールを使ってボールを蹴ったり、パスしたり、ドリブルするその光景が当たり前です
でも、「世界」は「当たり前」ではないんです。
むしろ「逆」
誰一人、試合の合間にボール遊びをしている選手はいませんでした。
しっかり休息を取り
試合前には皆でウォーミングアップ
気持ちを高めて
いざ試合!
だからこそ、試合で最高のパフォーマンスでプレーできるんです。
選手はピッチの中で
試合で最高のプレーをするのが「仕事」です。
合間にボール遊びをして大事な場面で体力が残っていなくてミスしてしまったら
選手が不幸になり
チームも不幸になります。
それをチームでも落とし込んでいこうと決めたということです。
しかし、とある選手が「ボール遊び」をしてしまいました。
しかも、その選手はAチームにいました。
「あなた、約束を破ったからBチームね」
私は躊躇なく本人に伝えました。
約束を破って懲罰を与えられるのは一般社会でも「常識」
どんな会社だろうが、組織だろうが
そして、どの国でも「決まり事」があります。
そこをサッカーを通じて学び教えていかないと将来判断できなくなり
やって良いこととやってはいけないことの区別がつかなくなってしまいます。
それこそ「不幸」になってしまいますから
小さい年代から礼儀や挨拶・マナーを教えていくことで「人間性」が豊かになります。
もちろん、「個性」を消してしまうことはあってはならない。
「基本」を身につけることはどんなことでも重要。
これは、グラッソの全カテゴリーに共通するものです。
しっかりやってもらいます。
なので、その選手は準決勝からBチームにてプレーすることになりました。
では、Bチームの下位リーグへ
1戦目のサンプエンテスさんには
7-1の快勝
みなとが4ゴール、GKたいがも2得点にはるくん(年長)がゴール!
最終戦の北川副SSCさんには4-1の勝利!
みなとのハットトリックにまたもはるくんの得点!
見事、下位リーグを優勝しました!
そしてAチーム
とうまをAチームに上げて
準決勝の福岡・ブルールさんには
前半に6ゴールを奪って8-2の快勝!
はると、とうまの得点にたいがとけんしんコンビのハットトリック
いよいよ決勝戦
相手は箱崎ジュニアさん
ここで、私の今までの歴史を大きく超える「衝撃的」な結果が起きました。
前半から守備で強度高くボールを奪い
相手を前進させず
攻撃では個で剥がしたり
この年代ではまずできないであろう「ダイレクトプレー」で3・4本繋いでのゴールだったり
スルーパスを通して落ち着いてゴールを奪ったり
遠目からミドルシュートを決めたりで
前半で9ゴールを奪う
ハーフタイムで明らかに相手が混乱しているのがわかりました。
それはそうですよ。
こんなサッカーをしてくるとは思ってもみなかったでしょう。
どうしていいかわからない状態
そして、後半はグラッソがさらにギアを上げる
後半にも多く得点を重ねる。
相手選手も点を入れられすぎて試合中に何人か泣き出してしまう。
そして、ファール覚悟でボール持っている選手にしがみついたり
身体ごと来て止めようと試みたんですが
グラッソの選手たちはそれすら振り切って剥がしてしまう。。。
結果、どうすることもできずに後半に11ゴール
トータルスコア20-0
決勝戦でこんなスコアを誰が予想したでしょうか。
勘違いしてほしくないので前置きしておきますが
相手も負けなしで決勝まで上がってきた「強いチーム」
決して相手がダメだったことではありません。
むしろ、グラッソは「リスペクト」の気持ちで挑みました。
ハーフタイムでメンバーを入れ替えることもできました。
しかし、それでは「リスペクト」に欠ける行為
我々も「真剣」に自分と向き合い、相手と向き合って戦いました。
ハーフタイムに自分たちで戦術的コミュニケーションを図っているんです。
まだ幼児~2年生です。
年代は関係ありません
「真剣」に向き合っているかどうかだけです。
泣いていた選手たち
自分で「悔しさ」を実感してくれたことでしょう。
そして気づいたはずです
「俺、負けたくない」
「もっと上手くなりたい、強くなりたい」と。
私は毎回の練習で自分の練習にならない位の力しか持っていないチームメイトの現状に泣き
毎試合で負けて沢山失点して、その倍以上を止めてるにもかかわらず負けたことに泣き
「反骨心」「向上心」「負けず嫌い」
は、そこから磨かれたものです。
私も「同じ道」を通った一人なのです。
「負けから学ぶ」
とても大切なことです。
そして、1日いっぱいのスケジュール
30度を超える暑さ
予選、準決勝と4試合を戦い
決勝が1番クオリティーが高かった。
これは、選手たちのボール遊びをしないところに繋がる「準備」や
「取り組む姿勢」が良かったということ。
選手たちを誇りに思います。
満足せずにまだまだレベルアップをしていこう!
優勝できて泣いてなんかいませんよ!!