昨日のモーモーカップU-10
1日目・2日目と安定した内容のプレーを選手達は表現してくれた。
この年代で中々安定してクオリティーの高いプレーを出せるのは難しいと思う。
しかし、攻撃のビルドアップ・ポゼッションのレベルは高く、守備もタイトに行ってくれて
安定感があった。
1位トーナメントでの戦いも相手のスピード・強度が上がる中でも
自分たちのプレーを表現できる時間の方が長かったと思う。
安易なクリアや意図なしに蹴ることをせず
後ろから・どんな状況からでも繋いでいく姿勢を貫き通したプレー
その状態からでもカウンターを仕掛けようという姿勢を持ってくれたことには
かなりの評価に値する。
それは、我々の試合を観ていただけた方達には伝わってくれたと思う。
最後の試合では
細かいところのサボりが徐々に目立ってきて
相手の圧力に対して
疲労もあり、中々ボールが収まらず苦しい試合になってしまったことは今後の課題になるだろう。
試合終盤においては特に
点が動く時間帯であるということ。
プロの試合でも、最初の15分と終わりの15分が
1番得点が動く時間だというデータも出ている。
特に終盤
お互いが点を奪いたいという
バランスが崩れがちな時間帯で
今回は我々「受け身」になったチームがバランスを崩してしまったことは残念だったが
あの状況の狙いは、「受け身に見せておいての奪ってからのカウンターで相手を崩す」こと。
それを選手達はわかっていたのか、わかっていなかったのかはわからないが
先述した安易なクリアや意図なしに蹴ることをせず
現代サッカーを意識した繋ぎながらのスピードを上げるカウンターをしようという「質」はともかく「意識」だけは見えた。
それが本当に成長を感じた。
本当の勝負であれば、守り切ってPKに持ち込むことも出来た。
しかも、GKはボカジュニアーズスペシャルエリートキャンプMVP
学童オリンピック予選・県大会をはじめ(2戦2勝)
各年代のPK戦で負けた試合をほぼ見たことが無いGKがいる。
勝負にこだわるなら蹴って蹴ってしのげていたかもしれない。
しかし、それは、育成年代における「選手」の成長に繋がらない。
世界はその状況からカウンターで仕留められる選手であり、チームなんです。
先日のチャンピオンズリーグのリバプールvsレアルマドリードだってそう。
0-2からレアルマドリードがなんで前半のうちに追いついて後半にひっくり返して突き放せた(5-2)試合が出来たのか。
やはり「戦術」=狙いと選手達のクオリティーなんです。
得点を奪った両チームのプレッシング
レアルマドリードのゴールシーンでのパスワークと崩し
試合終盤のレアルマドリードのボール回しの秀逸さ
圧巻でした。
これが今、世界で求められている事。
セルティックも何故、「フィジカルサッカー」特有のスコットランドであれだけ結果を出せているか。
日本人達が活躍できているのか
そこを追求してこだわってプレーして
トレーニングから意識してやれているかだと思います。
まだまだ細かい
動き・認知・ボールの置き所・パスの付け所・スピードを上げるところ・追い越すところ・タイミング・個人で打開するところ
それらのレベルをこれから上げていかないといけないと言うことをこの大会を通じて
気づかせてくれたことは貴重なことだった。
選手達は本当に成長したなと思うし、ここまでになるとも思っていなかったので
嬉しいことです。
準決勝のラスト1プレーで我々のオウンゴールによって試合が終了して
サッカーは残酷だと改めて感じた試合だったし
試合後は私も悔しかったが、選手達も悔し泣きをしていたので
この悔しさを日常から・トレーニングから
意識して取り組んでほしいと思う。
「真剣に」「本気で」サッカーをやって悔しくて泣くと言うことは
サッカーが大好きという証拠。
その気持ちをずっと持ち続けながら
さらに高めてほしいなと思う。
準々決勝で前回・前々回チャンピオンで大会史上初の3連覇を狙ったレアッシさんに勝てたことは自信にしていいだろう。
相手はオール4年生
「史上初」の「3連覇」というパワーワードを持って向かってきた相手に
しっかりとした内容で勝てたことは次に繋がる。
大会通じての感想は、誰かが成長しているとかじゃなく、皆成長しているのが良いなと思う。
1年生けんしん
2年生はると
3年生けいすけ、あみ
けいすけなんて最近グラッソに入って
この高いレベルの事を要求している中で
すっと入って表現できているし、プラス自分の持ち味の視野の広さと展開力を出せていることは相当「力」がある。
後はスピード・パワーが出てきたらもっと化けると思う。
そして、4年生のこうが、GKこうた、よしかず、あつき
この4人はコンスタントに成長してくれている。
この大会では特にこうがの成長は確かなものだなと感じた。
U-11でやっても同じく出せるし
この年代でも攻守にわたって基礎基本レベルは高く
2年の相方はるともだけど、CBなのに「攻め気」があって
ビルドアップも安定して、追い越しもかけて
ポゼッションにも積極的に参加する。
CBがここまで上がってシュートを打つんだから。
空中戦は負けないし、球際も1対1も強さと上手さがあり
安定感がすごく増した。
物凄い成長をしている。
そして、最後はカピタン
ボランチとしての才能を開花させたかなと思う。
視野は広く、展開力もあり
自分でも運べて、スピードもある
守備でも速く強いプレスをかけれて
攻守におけるバランスも取れる。
危ないところに顔を出せて
左右蹴れて得点能力もある
この2日間はチームで1番貢献度が高く
成長を凄く感じれた選手。
コーナーキックとミドルシュートの脅威が増せばもっと輝くだろうと思う。
スーパーな選手。
この自陣の低い場所からボールを繋げられるのは脅威です。
攻守における対人も強いのも彼の特徴。
現代サッカーにおけるボランチ像ですね。
言うて、8人中4年生半分に後は1年生・2年生・3年生が入って
このクオリティーと結果は大したものです。
これからが楽しみで仕方ないです。