今回はワカタケのブログを抜粋します。
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セビージャの2人。(左がグラッソFC りんたろう)
共に2011年生まれ。
MIC、イスカルのセレ300人から選んだ2人です。
3月頭からスペインに連れてきたのは300/10。
選手を見て海外で評価されるだろうと思うのは、
①まず最初のファーストタッチに自分の身体のどの場所にボールを置けるのか
②視野の広さとそれに伴う身体の向き
③プレースピードの速さ
④身体能力
⑤どのポジションでもプレーできる
この5つかなと思います。
自分よがりのドリブルだったり
個人でサッカーする選手は評価の対象になりません。
今回フランスのコールカップは
福岡会場たった1名。
名古屋会場2名。
の合格しか出していません。
“トップレベル”
そこを求めるにはどうしても
選手のレベルは間違いなく必要です。
日本の基準で選手のビデオを見ても
大抵ドリブラーばかりです。
ただあっちにいけばわかりますが、
ドリブルで抜けるというのは幻想で
トップレベルのデフェンスは小学生でも強く速いです。
戦術を理解出来ずにドリブルで引っかかれば、それはチームとしてのリスクです。
選手の選考基準はチームとして機能し
サッカーを理解してチームとして戦えるタレントです。
戦術を理解出来ず1人よがりの選手はどこにいっても評価されません。
優勝するには一番大切なタレントを持った選手と
それなりの戦術を理解出来る頭と
それを実行でき、グランドで話せる選手。
そういうチームとしてのunidoが作れるなら優勝出来る可能性は充分にあるでしょう。
個の才能だけでチームスポーツの頂点に立つというのは不可能に近いと思います。
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グラッソFCはいつもこの5つの基準をトレーニングから意識して表現させています。
① まずファーストタッチで先手を取ればそのプレーは8割勝てるという教え。状況に応じてどこにファーストタッチでボールを置くか。
1番は相手のゴールに身体の向きを作れること。
② 視野が狭ければそこしか見えなくなる。視野を広げれば遠くも見えて近くも見れる。1番は首を振らずとも認知できる身体の向き
ただ、ゲート間、ライン間、三角形の間で受けるときはどうしても身体の向きはゴール向きになりにくいので、そこは首を振ったり、目を動かして認知する。認知できないと判断できない。車の運転と一緒。
③ 日本だと「ゆっくり」とか「落ち着け」とか言うけど、世界はそもそもゆっくりプレーしない。物凄く速い。これは現地に行って見ればわかります。別格に速い。レアルマドリードのカンテラの指導者達も揃って練習中に「もっと速く!!」とうるさく言うくらいです。
グラッソで言えばプレースピードはもちろんのこと、トレーニングとトレーニングの合間も速くさせています。ゆっくりすることが悪い意味で癖になってしまうから。練習中は常に速くを意識させています。
速くプレー出来ないチームがゆっくり→速くという緩急をつけられません。事故の連続になるでしょう。
速くを覚えれば速く→ゆっくりができます。ゆっくりと言ってもプレースピード・テンポを落とすこととは違います。
プレーテンポ・プレースピードは常に求められます。
りんたろうの先月の日本選抜西日本練習会のレポート
これが事実です。
セルタ・えりしょうのレポート
プレースピードは必須です。
④ 現代サッカーでフィジカルは超重要。ジュニア年代から土台を作らないといくら技術・スキルがあってもトップレベルでは戦えない。
メッシ、ネイマール、エムバペ、ハーランド、ファンダイク、リュディガー、カンテ、モドリッチ、古橋選手、前田大然選手などなど
世界トップレベルは皆「バカ」がつくほど足が速く、パワーがある。そこに技術とスキルがあるから「スーパー」なんです。
グラッソはトレーニングの最初の30分は必ず自分の身体をコントロールすることや身体を刺激させる瞬発系トレーニングを必ずやります。
身体があって技術が身につきます。自分の身体をコントロールできなければボールをコントロールできないし、技術やスキルの向上はない。
チームトレーニング時間でも足りません。だからグラッソの選手達は皆、朝や練習前・練習後に自主練をしています。
※自主練内容はブログの自主練項目を参照してください。自主練は強制ではありません。足りない人は自分からやっています。
⑤ 今、現代サッカーで求められています。より多くのポジションを経験することでそのポジションの知識と役割を理解できる。
1度型を作ったら、その型を破って、違うポジションを経験させる。その作業を繰り返す中で最適解のポジションが見つかる。
これが現代サッカー・世界で求められている事と
グラッソFCが取り組んでいることです。
グラッソの選手・チームの成長には必ず「理由」があります。
どれだけ「考えて」プレーして取り組めるか。
好きなサッカーをしているならとことん自分や自分の組織のことを研究して磨いてほしい。
そして、「日本のトッププレーヤー」ではなく
「世界のトッププレーヤー」と言われるように
自分磨きを誰よりも自分と向き合って努力して
誰よりも「勝ちたい」と思って日々を過ごすこと。
どうせ目指すなら、2番とか3番とかではなく
「1番」を目指さないとね。