W杯決勝を見ていた選手たちは皆思ってくれたでしょうか?
サッカーの目的4つ
その為の手段と方法
現代サッカーで求められていることなど
全てが凝縮された内容でした。
アルゼンチンのスピード・強度の高い守備
激しく、強くボールへアタック
攻守の切り替えの速さ
奪った後にしっかり繋ぐこと
攻撃で広いところに展開すること
縦に速くボールを運ぶこと
これは、普段グラッソFCで求められていることであり
各カテゴリーの試合でもそれが表現されているからこそ成果が出ると言うこと。
私は試合を見て
「グラッソの試合を見ているようだ」と何回か思っていました。
学童県大会もサガンの優勝で終わりましたが
準決勝・決勝を含めて
グラッソが1番戦えていたという評価が大半でした。
私もそう思います。
上手さは相手が上でしたが
攻守の切り替えの速さと
球際の強さは上回っていました。
今、毎年スペインに行かせていただいたり、世界のサッカーを学ばせていただいていますが
私は過去にドイツ・ドルトムントの日本スクールコーチと
アルゼンチン・リーベルプレートの日本スクールコーチを経験しました。
リバープレートの日本スクールコーチ時代に北海道でアルゼンチンから指導者を呼んでサマーキャンプをさせていただきましたが
その時に来ていただいたロドリゲスコーチ
彼はアルゼンチンが前回優勝した1986年メキシコW杯の優勝メンバーで
マラドーナとチームメイトだった人が来てくれたんですが
彼に1つ聞いたことがありました。
「ボールはどう奪いに行けば良いか」と。
そうしたら、彼は
「ボールの奪い方?そんなものはない。奪いたい気持ちと実際にそのプレーを全力で表現するだけ。子供にどう伝えるかって?【なんでボールを奪わないんだ?目の前にボールがあるんだぞ?全力で奪いに行けよ!】アルゼンチンではそう教える」と。
アルゼンチンは「バビーフットボール」というフットサルとサッカーの中間的なサッカーがあります。
7人制でフットサルより少し広いくらいの狭いピッチで
この「バチバチ」をやるんです。
「だから、あのスピード・強度での守備が出来る
そして、あのスピード・強度の守備が来るから
どんなスピード・強度の守備が来ても慣れるし、シンプルなダイレクトプレーが出来て
メッシみたいなドリブラーが生まれるんだ」
と、ロドリゲスコーチは教えてくれました。
それが2009年2010年くらいの話です。
その事もグラッソで取り入れている1つです。
ヨーロッパスタイルを取り入れながら
南米スタイルも取り入れる
それをトレーニングから求める
だから、各年代がレベルが高い。
施設でやっている広さも「バビーフットボール」的な要素で言えば最適な広さ
最高な環境です。
だから、グラッソが成果・結果が出るのは「必然」なんです。
その上で求めるレベルが高く、
本気で真剣に1つの物事に向き合うことを各選手達に求めてるからこそ
その成長スピードと伸びしろが高い。
そして、今年行われたアルゼンチンのリーベルプレートの超ライバルチームで名門ビッグクラブ
ボカジュニアーズのサマーキャンプIN佐賀で
けんしん(小1)たいが(小2)GKこうた(4年)が優秀選手を獲得
さらにGKこうたに至っては
サマーキャンプの優秀選手達が集まって
9月に東京にてボカジュニアーズ・スペシャルエリートキャンプに参加して、そこでもMVPを獲得
W杯優勝国のアルゼンチンからグラッソの選手達が評価されていることが「事実」であり
アルゼンチンの要素も取り入れているからこその「成果」なんです。
これってえりしょう(小5)のセルタの話と同じくらい
凄いことなんです。
評価されると言うことは簡単なことではないですから。
ましてや世界No.1の国から評価されているわけですから。
だから、選ばれた選手達もそうだが、それ以外のグラッソの選手達は誇りに思ってほしい。
世界No.1の国から評価されているんだから。
ただ、グラッソにまだ足りないことがある。
守→攻
攻撃のクオリティーと
メッシのような選手の存在。
課題をクリアして
メッシのような選手を育成したいと
心から想い
心から祈ってる。
「柔よく剛を制する」時代ではなく
「剛よく剛を制する」もしくは
「柔・剛よく剛を制する」時代になったと思う。