そして、瑞季

瑞季との出会いは施設主催の小学生個サルを開催したときに来ていて

「やたら凄いドリブル上手い子がいるな」と思った。

１人だけ別格に。

最初は男の子だと思っていた。

風格も発言も

自分のこと「俺」って言っていたから。

 

後から女の子だとわかり

「マジか！！あんな上手い女の子は初めて見た」と私が思ったほど。

以前、常盤木学園高校の１０番を背負った子の小学生時代を間近で見てきた私だったので

その子の小学生の時より遙かに上手いとイメージを照らし合わせてそう思った。

 

でも、まさかグラッソに来るとは思わなかったが。

何チームかチームを探していて

グラッソが良いとのことで立ち上げから入団した。

 

そこでも明確な意志があった。

「プロサッカー選手になりたい」という明確な意志を。

 

 

これは入団当初の２０２０年５月に書いたもの。

今でも習字を習っているので字が綺麗。

 

これを今でも忘れずに日々を過ごしてきた。

 

リフティングは小学２年生で１０００回とブログで書いていたが

この前、瑞季に

「小２で４０００回ですよ」ってさらっと言われて

それって何分かかったの？って聞いたら

「４５分くらいです」って。

小学２年生で４５分間落とさずリフティングできることが化物です。

 

でも、ボールタッチやドリブルは抜群に上手かったんだけど、それだけであったことも事実。

だから、育成としてサッカーの理解は必須だと思っていた。

 

我が強く話を聞けない選手なのかなと予想していたが

そんな心配はいらなかった。

 

こちらから要求されることをしっかり受けて

トレーニングや日々に落とし込んで

みるみるサッカーが上手くなっていった。

 

中２でついにナショナルトレセンU-14選出

 

しかし、そこでもまだまだ足りないものが明確になった。

「ディフェンス能力と認知・判断力」

 

そこも映像分析しながら落とし込んでいって

ディフェンス能力も上がっていった。

 

そして、認知・判断は格段に上がっていって

男子と一緒にプレーしてもミスがない。

ゴールという目的に対してボールを常に前進させる選択ができて

１番は後ろの選択が少ないと言うこと。

身体を後ろに向けるとかバックパスとかほぼしない。

するにしても有効的なバックバスを選択できる。

常に身体の向きが相手のゴール方向に向けれて、自分でも味方を使ってもボールを前進させることが出来る。

 

これは、今の現代サッカーに強く求められている事なんです。

２０１１女子W杯で優勝に導いた名将　佐々木則夫さんも昨年にそういう選手を求め、探している。

日本代表選手に求めていることと明確におっしゃったことを聞いた。

 

まさに瑞季はそういう選手。

 

中２から強豪高校への練習に参加し、私も帯同したがその中でもやれることを多く出来て存在感の出せるプレーができていた。

春休みには日本航空高校の練習参加前に関西でのMIC日本選抜練習にも特別に参加して男子の中でも別格にプレーして

ゴールもアシストも多く決めて

担当コーチが私と同じリアクションで「あの選手女の子ですか！？わからなかった。あの子は関西のトップレベルでも十分にやれますよ！」

とお墨付きをいただき

九州トレセンにも毎回選出。

夏にはドイツの名門バイエルンミュンヘンのセレクションで下は中学３年生上は大学生の中から、３名のバックアップメンバーに選出

世界のトップから評価されました。

 

本当に順調に育ったなという印象です。

 

今の実力であればアンダー日本代表に入ってもおかしくないくらいの実力を持っていると思います。

 

でも、まだまだ課題はあります。

・スタミナ・スピード

・攻守におけるスプリント回数

・相手の背後を取る動き

 

ここを磨いていけば

１年生からエースとして活躍できることでしょう。

１年からエースで活躍を日本航空高校の監督も求めています。

それくらい期待は物凄い高い。

 

敢えてプレッシャーをかけます。

エースならこれくらいのプレッシャーは跳ね返してそれをエネルギーに変えるくらいじゃないとね。

「超」がつくくらいの待遇でそこに行くんだから、甘えは許されない。

選手としての価値がもうすでについているんだから、その「責任」がある。

「覚悟」を持って進学してほしい。

 

 

そして、目標は「世界」に目を向けた方が良い。

高い目標を置くことでさらにベースが上がるはず。

 

１年から活躍するための準備と

その中でも存在感と結果を常に出せる「違い」を生み出せる選手になってほしい。

頑張れ！！