このGW
各カテゴリーで試合や練習が行われたが
特に感じたのは
ジュニア年代の成長
トップリーグメンバーはスペイン組のえりしょうとりんたろうが帰ってきて
チームとしてさらに力がパワーアップした感じ
もっとここから「ケミストリー」を起こして
1人1人が成長してくれることを期待している。
とあるお父さんから聞かれたが
「結果」を求めすぎると、中身がスカスカになり成長を妨げる。
あまり結果結果と考えると「負のスパイラル」に陥る。
そして、この年代はサッカーの基礎基本を1番理解している年代でもある。
グラッソ立ち上げから、うるさく・しつこく言い続けてきたから。
「ベース」はもう出来ている。
後は「自分たちでどう構築していくか」だと思う。
もちろん、勝つための方法・戦術・プレーがある。
そして、そのその時でまた違う。
そこに順応していきながら
プレーしている自分たちでどうサッカーを展開して
勝利に結びつけられるかが重要。
スペインの選手や世界の選手達は小さいときからそれができてしまう。
自分たちで気づいてサッカーを良い方向へ簡単に変えることが出来る。
そこをフォーカスして体現していくことが次への成長へと繋がる。
私の教え子で今、ヴァンラーレ八戸でレギュラーの座を掴んだ江幡俊介達の年代も同じアプローチをしてきた。
彼らは本当にサッカーへの情熱、勝ちへの意欲、技術・スキルの高さは凄かった。
中学年代でJ下部とも互角以上に渡り合って
勝ってしまうこともあった。
彼らでサッカーを構築して
私は細かいところのアドバイスや
選手からの疑問・質問に答えて
勝つための戦術を組んでいった結果
高円宮杯北海道大会でベスト4入り
卒団後、コンサドーレに1人、青森山田に1人、室蘭大谷に1人
その他強豪高校にスカウトされて、勉強で高校に行った選手以外は皆、サッカーで特待で進学することが出来た。
コンサドーレに行った選手は浦和レッズからもオファーを受けた。
それだけ凄いメンバーだった。
リーグ戦14試合で13勝1敗
江幡はトップ下やボランチで14試合で26ゴールを記録
江幡は結局大学を経てプロ入りして
今やプロでレギュラーメンバー。
江幡も入団1年目の昨シーズン、試合にあまり絡んでいなくて
10名を超える戦力外通告されていたので、本人もほとんど諦めていたし、強化部からも伝えられていた。
しかし、転機が
監督が変わり、監督の方針で
一転してチームに残留できることになった。
その時も連絡をくれて、その時に私が
「あの新しい監督(Jリーグで何度も昇格させている名将・石崎監督)はハードワークを求める監督だからお前のことを必要とされる時が必ず来るよ」と伝えていたら
今、この結果。
順位も例年の下位争いではなく
1位と勝ち点5差の8位
それは容易に想像できた。
何故なら
江幡は私が指導していたときから凄く高い技術とスキルを持っていたが
それ以上に「ハードワーク」が持ち味だったから。
14試合で26ゴール
トップ下やボランチではありえない数字
その上に
チャンスの後、一転してピンチになったとき
彼は相手ゴール前から自陣ゴール前まで戻ってきているんですから。
そして、ボールを奪って相手ゴールに攻めていたら
いつのまにか相手ゴール前に顔を出してゴールを奪っちゃうんだから。
「スーパーな戦える選手」でした。
そこで私も彼らから教えてもらいました。
「小学・中学年代で基礎・基本を積み上げて自分たちでサッカーを構築したらここまで成長するんだ」と。
言って、彼らは中学年代からそれを始めた。
グラッソの選手達はまだ小学生
でも、もうサッカーの基礎・基本はベースとしてある。
自分たちで構築できるはずだ。
そして「戦える選手」と言って成長を感じたのがU-10年代
今まで力不足で全く戦えなかった年代。
しかし、今回のカップ戦で初の優勝
しかも、予選リーグから決勝まで2点差以上をつけての優勝
初めてでしたね。
そして、MSJでは、福岡西さんやレノファさんとも互角に戦えるまで成長
先制点まで取れるまで力をつけてきました。
しかし、ひっくり返される「弱さ」も見えました。
それは「日常の取り組み」と「経験」でいくらでも成長できる。
まだ「個」の部分では足りないところが沢山ありますが
チームとして成長できているので
サッカー選手としてこの年代は「基礎・基本」を覚えて身につけることから。
基礎・基本ができていないプレーが沢山あったので
まずはそこの構築が大事。
そこにアプローチしていきながら
「やれることを増やす」為の取り組みを
妥協なく継続できるかがこの年代のさらなる成長に重要なことかと思う。
これで、U-9・U-10・U-11・U-12
そして中体連を控える中学年代と
各年代で楽しみになってきました。
しかし、我々は「チームを強くする」ことは求めていません。
「選手の成長・個の成長」が最も大切であり
「選手の価値を上げることがクラブの価値へと繋がる」ということ。
1を8足しても
8にしかなりません。
1を5にも6にも10にもすることで
必然とチーム力が上がり
「ケミストリー」を起こし
日々の努力を常に考えながら継続することで
足し算がかけ算になるんです。
それを江幡達に教えてもらいました。
「選手の価値がクラブの価値に繋がる」
それを体現できていることとして
今日、スコットランドの名門・セルティックFCの統括責任者のケビンと通訳のヒトシさんがグラッソの練習視察に来ます。
練習を見て、グラッソを見て何を思い
何を感じ
どんなお話になるのか
ヒトシさんは先日スコットランド・セルティックへ行き
クリスと夏のセルティックキャンプについての打ち合わせと
セルティックの下部組織の練習視察をしてきたようです。
練習後に会談予定です。
楽しみです。